これからもこの土地を守り、育んでいくために私たちが出来ることを一歩ずつ土地の恵み、人々への感謝を忘れずに、私たちは歩み続けます。
地元産の原料へのこだわり
木内酒造は、常陸野の風土に根付いた酒造りを大切にしています。酒造りには、その土地の農業とともに歩んできた歴史があります。
日本生れのビール麦「金子ゴールデン」
茨城県は昭和初期の時代、ビール麦の国内有数の生産地でありました。2010年、私たちは那珂市の耕作放棄地を用い、これを活用することは出来ないかと考え、地元生産者グループと協力して日本生れのビール麦「金子ゴールデン」の栽培に成功しました。



茨城県のブランド品種「常陸秋そば」
古より夏にビール麦を収穫した後の裏作には、秋蕎麦が栽培されてきた歴史がありました。畑の養分を必要とする「麦」と、痩せた土地に適する「蕎麦」はお互いが助け合う先人たちの知恵です。私たちは金子ゴールデンを収穫したあとの畑に、茨城県のブランド品種「常陸秋そば」を栽培し、収穫した蕎麦は酒蔵を改装した蕎麦屋「な嘉屋」で手打ち蕎麦としてお召がりいただけます。
資源の再利用
木内酒造は、製造過程で生じる副産物の再利用に取り組んでいます。
ビールスピリッツ風味の「木内梅酒」
常陸野ネストビールを製造する過程で、本来廃棄するしかなかった残しビール酵母を蒸溜し、風味豊かなスピリッツを造り、茨城県産の梅の実を漬け込みました。そうして生まれたのがビールスピリッツの風味が爽やかな「木内梅酒」です。




「常陸野ハム BARREL SMOKE」
またビールの麦汁を濾過したあとの麦芽粕を、茨城県のブランド牛である「常陸牛」や豚の飼料として提供し、その牛や豚を買い取り自社の飲食店でフードとして提供しています。
2023年には石岡市の八郷蒸溜所敷地内に、「常陸野ハム BARREL SMOKE」の工房を開業し、ブランド豚を用いた生ハムやソーセージの提供も本格的にスタートしました。